公開日 2025年06月18日
更新日 2025年06月18日
国指定天然記念物「久米の五枝のマツ」において、松くい虫の被害が確認されました。検査で陽性となった枝については切除して対応しています。
枝ぶりが複雑な五枝のマツの中で、松くい虫の原因となるセンチュウがどこまで侵入・増殖しているか、また薬剤の効果について不明の状況で、今後、枯れの範囲が拡大していく可能性があります。
町では、これまで、松くい虫被害を防ぐ有効な対策として、薬剤の樹幹注入や薬剤散布を行ってきました。五枝のマツは樹齢200年近いといわれる老木です。以前より幹や太い枝は空洞化しており、過去のシロアリ等の被害もあり、松くい虫が蔓延する以前から危機的な状況が続いておりました。空洞化した枝は、松くい虫対策においても、薬剤の吸収がうまくいかず、枝先まで薬剤の効果が得られにくい状態といえます。今回切除した枝も大きく空洞化していました。
五枝のマツは、老木のため負担がかけられない状態でもあることから、松くい虫対策としてできる手段は限られておりますが、今後も、薬剤散布など、できる限りの対策を継続していきます。
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